IPC(国際パラリンピック委員会)にはスポーツテクニカル委員会(STC)があります。
IPCは、ウィンタースポーツの担当者(現在は、スペイン人のエリック氏)が統括し、アルペンスキー、スレッジホッケー、ノルディックスキーなどの各スポーツ委員会が、ルールやイベントなどを計画・実行しています。
ルールや障がいのクラス分け、障がいのレベルを数値にした係数(パーセント)など、基本となる方針を、2年毎に開催されるスポーツフォーラム(総会)の委員会で議論され決定されます。今年は4月7日、ロシアで行われます。
前回2009年の総会、日本パラリンピック委員会(JPC)からは、「ID種目の復帰」の動議を提出しましたが、各国から反対意見や慎重論が多く、採決できずに保留の立場をとってきました。
そのために、ノルディックスキーにおいては、2年間も、ID種目復帰のための準備期間が遅れてしまったのです。
今回の総会、JPCから再び、ID種目復帰の動議を提出しました。
98年長野パラリンピックで大活躍したID選手たち、あれから、もう13年。
日本など一部の国しか主張していませんでしたが、今回、ロシアパラリンピック委員会からも「ID復帰」の動議が出されていることがわかりました!
これも、IDチームの日頃の努力やINAS世界大会での経験が認められてきた証拠です。
各国のチーム代表に、INASの活動やID選手の競技レベルの高さを知ってもらうことが、まず重要と思っています。