INAS本部事務局のニック氏からメールがきた。
問い合わせ内容は、「IPCおよびノルディックの関係者と、IDクラス分けについて臨時協議をされたと伺いました。2013年INAS大会モデルを使いながら、本件について話し合いを進めるのは可能だと思います。」とのこと。
そして、その前にニックから、いくつか質問がある。
「1.今の時点で、このプロジェクト(話し合い)はどこまで進んでいますか?
2.どのようなテストが必要で、どのようなスケジュールを考えていらっしゃいますか?」
というものだった。
パラリンピックにID種目を入れるためには、知的障害選手のクラス分け方法を確立しなければならない。
そこで僕は、5月にIPCの Medical & Scientific Directorのピーター氏と会った。
「2018年冬季パラリンピックで、クロスカントリースキー競技にIDクラスを復帰する件について、2013年にもトルコにおいてINAS世界大会を計画している。この大会にIPC/INASクラシフィケーションのリサーチを進めたいためには、どうしたらいいか」意見を求めた。
ピーター氏から、
「まず、IPCクラスフィケーションのリサーチは、IPCイベントで行う。INASのイベントでは行わない。」とのことだった。
そのためには、「IPCイベントでIDクラスを復帰させることが重要である。」
ピーター氏から、現在、2点大きな問題点があると指摘があった。
1点目は、INASよりIPCへ、2018年冬季パラリンピックへIDクラスを復帰させる公式な要請がないことである。
この文章がないために、前に議論が進んでいない。現場では、議論されていても、組織としての文章が必要だ。
2点目は、IPCノルディックスキー委員会が、この問題について、前向きな態勢になっていないことである。IDのカテゴリーにIPCノルディックスキーの予算を割く意味があるか疑問を持っている。
2018年復帰を実現するためには、少なくとも2016年には、IPCでIDクラスが活動していないといけない。と言う。
このことをニック氏に伝え、早急な検討をお願いした。
2016年のワールドカップなどでIPCノルディックスキー大会にID種目を復帰させる。
これがタイムリミットらしい。