今回のボッカティには、僕たち以外にはロシアのイリーナチームが来ていた。
イリーナチームと言ったが、ロシアは視覚障がい者グループがイリーナ監督から変わった。
身体障がいグループも二つのチームに分かれ、選手でいえばローマンなどがいるイリーナチームとアンナやイレクなどがいる第3のグループだ。
大きな理由は「報奨金の分配に対して意見が対立した」と言われている。
ロシアA、B、C の三つのチームに分かれて活動をしていて、IPC大会でもロシアは3チームの監督が出席など大会中も別々の行動だ。
IPCのワールドカップで約100名の選手が参加している。そのうちの50名の選手がロシアだ。
ロシアが参加しなければ大会が成り立たないだけに、IPCノルディック委員会も「各国チームは一つ」と強く主張できないでいるようだ。
ロシアのシット軍団
地元開催のロシアは世界のトップをいっているのは間違いなく、今回の合宿でも、スタンディング、シットとも順調に仕上がっているようだ。
特にバイアスロンの射撃は、タイム20秒はかかっていないし、見る限りほぼ100%の命中率だ。
イリーナに聞くとアレクシー、グレゴリー、ローマンの走力は横一線とのこと。
この最強シット軍団に久保がどこまで食い込むかだ。
昨シーズンは世界総合1位であっても、このロシアに、あくまでも挑戦者でぶつかっていくしかない。