東京美装興業に入社し、本格的にトレーニングを始めた岩本啓吾選手。
現地から、長濱一年コーチのレポートが届きました。
「これまで滑りを見て、今年は秋までほどんど仕事の関係でトレーニングができていなかったことで基礎体力も衰えていた状態でしたが、ここで豊富にトレーニングを」日々こなしていて、なかなか良い感じになって来ているようです。
長濱コーチは「滑りを見て、まず左側の足の運びが、特に自由がきかない様子でうまくスキーに乗っていけない。」と課題を報告してくれました。
すぐに対策をとり、岩本選手のビンディングをNNNシステムに変更したようです。
新田選手や佐藤選手らもアドバイスをしてくれていると思います。
長濱コーチは、NNNの場合ビンディングプレートがスキー幅より外に出ていることで安定感がSNSより生まれるはず、と言います。
岩本選手の障がいは脳性麻痺で下肢に障がいがありますが、ビンディングを変えただけで、障がいを感じさせない滑りになってきているとのこと。
早速、お母さんに連絡をとり、ボッカティでアルピナのブーツを購入!!
長濱コーチのスキーを借りてトレーニングしています。
「啓吾からこんなにいい感触で滑れるとは思っていなかったという言葉が聞けました。」と、岩本選手も良かったと思います。
岩本選手の感想は、「スキーも足にくっついてきて蹴る感覚も伝わってきて最高」とのこと。
この感覚を大切にして、飛躍を期待したいです。
さらに長濱コーチから「今日は嬉しかったのか、午前中2時間もクラシカルで滑っていました。これまで1日で30km以上の距離を滑走したことはないと言っておりますが、今は簡単に1日35~40kmは滑り切っています。スピードトレーニングも入れ始め、非常に今スキーが楽しいようです。」
選手がうれしくて、うれしくてスキー練習に励んでくれる、なんか「コーチ冥利」につきますね。
長濱コーチのレポートを読んで、選手の「気づき」や「やる気」を重視しコーチングすることの大切さをあらためて感じ、勉強になります。
SAJのナショナルコーチとしての豊富な経験をパラチームに根付かせたいと願っています。
ぜひ若いパラコーチや、今までのベテランコーチも全員で、長濱コーチから沢山吸収して学びたいです。
最後に長濱コーチのレポートは「啓吾のジャンプアップを期待したいです。」と結んでいました。
早速、東京美装興業の山田部長と吉川さんに報告しようと思いました。
感謝です。