選手たちを支えるスタッフやコーチたちは、12月から3月までのシーズン中、ワールドカップや世界選手権大会、合宿等に帯同し選手たちを支えています。
他の競技と違ってスキーの場合、海外での大会や長期の合宿等、冬山での生活で、どうしても学校や会社から休暇をいただかないといけません。
選手も大変ですが、コーチはもっと大変なのが現状です。
他のパラスポーツ先進国では、公的な制度で給料をもらいながらナショナルチームのコーチを「本業」として従事できる環境があると聞いています。
そんな環境から見ると、日本は全く遅れていて、コーチたちのボランティア精神に頼っているのが現実です。
せめて「国内の健常者スポーツチームのコーチ制度に近づくこと」が急務で、選手強化の基礎を築くことができます。
そして一番、僕たちを悩ましているのが、ブラインド選手と一緒にトレーニングし、国内外の大会に出場するガイド(伴走者)を探すのが、とても大変なことです。
先日、文科省の依頼を受けて「視覚障害者スポーツの強化になにが必要ですか?」と調査に来られた先生がおりましたが、選手たちが一番困っているのが、「一緒に練習をしてくれる、一緒に大会に出てくれるガイドを捜すこと」だと伝えました。競技用具の開発や強化医科学研究も重要ですが、「ガイド人材バンク」等のような制度を作って、まず練習できる環境を整備すべきです。
そんな中で、12月のワールドカップ大会期間中、大平紀夫ヘッドコーチから、「僕の学校でパラクロカンチームのコーナーができて、盛り上がっています」と教えてもらいました。
大平ヘッドコーチの学校では
僕も講演に行かせてもらったり、生徒たちや先生方と交流している長野県寿台養護学校です。
写真を見せてもらいました。「松本山雅」に負けないくらいのコーナーです。
大平コーチを応援しようと、パラチーム頑張れ!と職場の仲間、先生方が頑張ってくれていて、
僕らスタッフも、選手たちも、「多くの方々の支えや応援があって今があることを忘れてはならない」そんな気持ちにさせてくれました。
そう思うと、「もっともっと練習に励んで、上をめざして頑張るぞ!」
そんなやる気が出てきた寿台養護学校からの応援メールでした。