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IPC障害者ノルディックスキー ワールドカップ第2戦 5日目の結果
男子座位の久保恒造が2戦連続優勝、女子立位の太田渉子も優勝!
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国際パラリンピック委員会(IPC)主催のワールドカップ(W杯)第2戦が1月13日にアメリカ・ケーブルで開幕し、大会5日目の男女バイアスロン・ショートが行われました。
日本からは5選手が出場し、久保恒造選手(日立ソリューションズ)、太田渉子選手が共に優勝を果たしました。久保選手は今季3勝目、IPCワールドカップ通算5勝目、太田選手は今季初優勝、IPCワールドカップ通算8勝目となります。
日本選手の成績と各種目優勝者は以下の通りとなります。
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IPCノルディックスキーワールドカップ第2戦:アメリカ大会第5日
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■開催日/1月18日(金)
■スタート時間/午前11時35分
■時差/日本より-15時間
■開催地/アメリカ・ケーブル
■天候/曇り
■気温/-12℃
■雪温/-8℃
■開催種目/男女バイアスロン・ショート(男子7.5km、女子6km)
●競技方式
・予選なしの1ラウンドのみで競う
・射撃は1回5発を2回行う
・射撃のペナルティーは1発外すごとに座位の部は1周75m、立位の部
は1周150mのペナルティーループを周回する
●記録内のPはペナルティー(射撃で外した数)。()は内訳
例)P=1(0+1)=ペナルティー1。(1回目+2回目)
【男子】
▼座位の部
久保 恒造(日立ソリューションズ) 優勝 22分03秒0 P=0
▼立位の部
新田 佳浩(日立ソリューションズ) 4位 22分39秒1 P=2(1+1)
佐藤 圭一(エイベックス・エンタテインメント) 5位 23分44秒3 P=2(0+2)
[優勝:マーク・アレンズ(カナダ) 21分09秒7 P=0]
【女子】
▼立位の部
太田 渉子(日立ソリューションズ) 優勝 21分56秒2 P=0
出来島 桃子(新発田市役所) 3位 23分47秒6 P=1(1+0)
■談話
▼久保 恒造
バイアスロン競技の中でも、メインに考えているのはバイアスロン・ショートレースなので、一番思い入れのあるレースだ。
今日は、1発外しても走力で貯金できるように意識してレースに臨んだ。1回目の射撃で、目標にしていたタイムと満射で行くことができたので、2周目も同じ作戦で行くことができた。上位3人は100%の命中率なので、攻めのレースが吉と出た。
明日はアメリカ大会最終日、バイアスロン・ミドルは長丁場のレースとなるので、前半でしっかりと自分のレースを作って挑んでいきたい。
▼太田 渉子
私にとって5年振りの優勝は、チーム一丸となって獲得できた優勝だ。スタッフが少ない中、一致団結し、また、チームスポンサーである日立ソリューションズの諸島副社長も現地に応援に駆けつけてくださり、その応援が力になった。
今日のレースは、前日のバイアスロン・ロングレースの反省を生かし、銃とスキー板を変えてレースに臨み、それが結果に結びついた。自分のできることを全て出し切っての優勝なので、素直に嬉しい。
また、急遽、大会日程が変更となり、当初、今日は予定に無かったレースだったが、地元のボランティアの人のおかげでレースが開催できたことを感謝したい。
明日はワールドカップ第2戦最終日なので、世界選手権に繋がる走りができるよう、頑張りたい。
▼荒井 秀樹 監督
今日は久保恒造、太田渉子のW優勝を果たすことができた。3位には出来島桃子が入賞し、他の選手も持てる力を十二分に発揮できたと思う。
チームの作戦は、今持てる力を100%出し切ろうとレースに臨んだ。気象が激しく変わる中、急遽、スタート前にワックスの塗り替えを行った。これが選手達の走力に結びついた。
久保恒造の今日の走りは、昨年、同じコースでイタリア・エンゾー選手に1分以上の差で負けていたが、今回は逆に大きくリードしている。これは、シットスキーの改良と夏場のトレーニングの成果が出ており、本番のソチに向けて、更なるステップアップを目指していきたい。
太田渉子も良い走りを見せて、アンナに1周目の前半から走力でリードを奪うことができた。そのことが、ライバル選手にプレッシャーを与え、ミスショットを誘い、太田はノーミスで射撃も優位に戦った。
今日の成果はスタッフや日本で応援してくている会社や家族の全てのみなさんのおかげで、感謝の気持ちを忘れずに明日のレースはチーム一丸となって戦いたい。