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IPC障害者ノルディックスキー ワールドカップ第1戦 5日目の結果
男子座位の久保恒造が2日連続の2位!
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国際パラリンピック委員会(IPC)主催のワールドカップ(W杯)第1戦が12月9日にカナダ・キャンモアで開幕し、大会5日目の男女バイアスロン・ミドルが行われました。
日本からは4選手が出場し、久保恒造選手(日立ソリューションズ)が2日連続の2位に入りました。また、女子立位の出来島桃子選手(新発田市役所)も2日連続の3位に入りました。
日本選手の成績と各種目優勝者は以下の通りとなります。
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IPCノルディックスキーワールドカップ第1戦:カナダ大会5日目
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■開催日/12月15日(日) ■スタート時間/午前10時00分
■時差/日本より−16時間 ■開催地/カナダ・キャンモア
■天候/晴れ ■気温/3.5℃ ■雪温/−1℃
■開催種目/男女バイアスロン・ミドル(男子12.5km、女子10km)
●競技方式
・予選なしの1ラウンドのみで競う
・射撃は1回5発を4回行う
・射撃のペナルティーは1発外すごとに1周150mのペナルティーループを周回する
●記録内のPはペナルティー(射撃で外した数)。()は内訳
例)P=2(0+1+0+1)
=ペナルティー2(1回目+2回目+3回目+4回目)
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【男子】
▼座位の部
久保 恒造 2位 41分07秒9 P=2(0+1+1+0)
[優勝:ロマン・ペトゥシコフ(ロシア) 40分57秒3
P=3(0+2+0+1)]
▼立位の部
佐藤 圭一 10位 39分15秒0 P=6(1+2+2+1)
[優勝:アレクサンダー・イアレムチャック(ロシア) 35分19秒6
P=1(1+0+0+0)]
【女子】
▼立位の部
出来島 桃子 3位 35分33秒9 P=3(1+0+1+1)
太田 渉子 4位 36分47秒0 P=3(1+1+1+0)
[優勝:ナターリア・ブラティウク(ロシア) 34分54秒1
P=3(1+1+0+1)]
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■談話
▼久保 恒造
今日のレースは、ソチ本番でメインに考えているバイアスロン・ミドルレースだった。振り返ると、強風が吹く、難しいコンディションの中でのレースだった。レース前半は、しばらく入賞圏内でのロシア勢との争いになって、何とか引き離されないようにペースを徐々に上げつつ、ロシアの射撃の状況を聞きながら、後半に入っていった。
その後半は、ロシアの選手達が射撃を外し始め、射撃タイムも時間が掛かっていたので、ペースを上げて射座に入り、速い射撃で一気に順位を上げるしか無いと考え、勝負に出た。結果、最終周ではトップに出た。その時点で2位ロマン選手に6秒勝っていたが、結果2位でのゴールとなった。ここ一番でのロマン選手の走力には完敗だった。それを考えると、やはり、滑りでいかに勝負出来るか、3月にロシア勢と滑りで勝負が出来るように仕上げていきたい。
▼荒井 秀樹 監督
本日のバイアスロンミドル男子12.5kmは強風の中でのレースとなった。久保恒造は射撃タイム、命中率、走力を総合的に持てる力を発揮しようと臨み、4周目にはトップに立ったが、ロシア・ロマンとの差は僅か8秒だった。走力ではトップのロマンに果敢に挑み、コース内にいるコーチ達が懸命に指示を飛ばしたが、結果は10秒差で2位となった。まだ走力、射撃タイム共に短縮出来る力はあると思う。最終戦のバイアスロン・ロングに向けてロシア勢に挑戦していきたい。
昨日に引き続き、出来島桃子が3位に入賞し、ソチ本番に向けて大きな弾みにしていきたい。日本の皆様の応援をありがとうございました。