IPC障害者ノルディックスキー ワールドカップ第1戦 3日目の結果
男子座位の久保が3戦連続3位、女子立位の太田が2戦連続3位入賞!
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国際パラリンピック委員会(IPC)主催のワールドカップ(W杯)第1戦が12月10日にノルウェー・シューショーエンで開幕し、大会3日目の男女バイアスロン・ロングが行われました。
日本からは5選手が出場し、久保恒造選手(日立ソリューションズ)が3戦連続となる3位入賞、太田渉子(日立ソリューションズ)が2戦連続となる3位入賞を果たしました。
日本選手の成績と各種目優勝者は以下のとおりとなります。
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IPCノルディックスキーワールドカップ第1戦:ノルウェー大会第3日
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■開催日/12月13日(火)
■スタート時間/午前9時35分
■時差/日本より-8時間
■開催地/ノルウェー・シューショーエン
■天候/雪
■気温/-2.8℃
■雪温/-2.2℃
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■開催種目/男女バイアスロン・ロング(男子15km、女子12.5km)
●競技方式
・予選なしの1ラウンドのみで競う
・射撃は1回5発を4回行う
・射撃のペナルティーは1発外すごとにゴールタイムに1分加算される
●記録内のPはペナルティー(射撃で外した数) ()は内訳
例)P=1(0+1+0+0)
=ペナルティー1(1回目+2回目+3回目+4回目)
■男子
▼座位の部
久保 恒造(日立ソリューションズ) 3位 58分11秒6 P=1(0+0+0+1)
[優勝:ロマン・ペトゥシコフ(ロシア) 54分04秒9 P=2(0+0+1+1)]
▼立位の部
佐藤 圭一(エイベックス・エンタテインメント) 7位 53分34秒6 P=4(0+1+2+1)
新田 佳浩(日立ソリューションズ) 9位 53分37秒1 P=6(0+1+2+3)
[優勝:マーク・アレンズ(カナダ) 47分13秒0 P=1(0+0+1+0)]
■女子
▼立位の部
太田 渉子(日立ソリューションズ) 3位 57分01秒7 P=4(1+1+1+1)
出来島 桃子(新発田市役所) 4位 57分15秒3 P=5(1+1+1+2)
[優勝:ユリア・バテンコバ(ウクライナ) 55分19秒9 P=5(1+1+2+1)]
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■談話
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▼久保 恒造
今日のレースは、前半は慎重に入って周りの様子を見ながら、後半戦で勝負をする展開になると考えていた。
その前半戦はある程度想定通りの戦いができ、3周目から徐々にペースを上げていった。射撃は、それまでの3回の射撃は満射できていたが、ラスト射撃の4発目で外してしまった。
全体を通して思い通りのレースはできたが、今回のレースで得たものを次のバイアスロン・ロングでは生かし、攻めのレースを展開していきたい。
▼太田 渉子
アップの時にコンディションは悪くないと感じていたので、周回を重ねる毎にペースを上げていく作戦でいこうと思っていた。
レース序盤はスピードを抑えて、スキーを滑らせ、射撃を確実に当てていった。射撃では冷静に風を読んで対応したつもりだったが、突風に対応しきれなかった。ただ、天候が良くない中での射撃だったことを考えると、4発外しで抑えたのはまずまずの出来だった。
滑りの方では、射撃ミスに気を取られた部分もあり、作戦通りとまではいかなかったが、最終周は逆転可能な位置につけていたこともあり、気持ちを強く持って走り切ることができた。この3日間の中では、一番追い込むことのできたレースだった。
第1戦のバイアスロンレースは全て終わったが、今日の最終周の走りを次のクロスカントリーレースに繋げていきたい。
▼荒井 秀樹 監督
今シーズン開幕戦のバイアスロン3レースが終了して、最低1勝を目標にしていたが、3位が4回という結果に終わった。選手を支えるスタッフたちが、雪や強風の中でしっかりとサポートする事ができたと思う。
日本チームの課題は、走力の弱さと、追い込んだ時の射撃のミスが目立つ事だ。ロシア、カナダなどの選手と比較すると、追い込んだトレーニングが不足していることが露呈したので、今後に生かしたい。特に立位クラスでは、両腕に障害があって、スキーポールを持たない選手にリアルタイムで負けているなど、今後、取り組んでいく上での反省としたい。
開幕戦後半戦はクロスカントリーレースなので、走力がどこまで世界に通用するのか、しっかりと見極めると同時に、もう一度チャレンジしていきしたい。
引き続き、皆様の応援をよろしくお願いいたします。