IPC障害者ノルディックスキー ワールドカップ最終戦 5日目の結果
女子立位の出来島桃子が2位入賞!
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国際パラリンピック委員会(IPC)主催のワールドカップ(W杯)最終戦が3月22日にフィンランド・ボッカティで開幕し、大会5日目の男女バイアスロン・ロングが行われました。
日本からは5選手が出場し、出来島桃子選手(新発田市役所)が2位入賞を果たしました。
日本選手の成績と各種目優勝者は以下の通りとなります。
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IPCノルディックスキーワールドカップ最終戦:フィンランド大会第5日
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■開催日/3月29日(木)
■スタート時間/午前10時00分
■時差/日本より-6時間
■開催地/フィンランド・ボッカティ
■天候/曇り
■気温/-2℃
■雪温/-1℃
■開催種目/男女バイアスロン・ロング(男子15km、女子12.5km)
●競技方式
・予選なしの1ラウンドのみで競う
・射撃は1回5発を4回行う
・射撃のペナルティーは1発外すごとにゴールタイムに1分加算される
●記録内のPはペナルティー(射撃で外した数) ()は内訳
例)P=1(0+1+0+0)
=ペナルティー1(1回目+2回目+3回目+4回目)
■男子
▼座位の部
久保 恒造(日立ソリューションズ) 4位 53分21秒9 P=1(1+0+0+0)
[優勝:ロマン・ぺトゥシコフ(ロシア) 48分57秒0 P=0]
▼立位の部
新田 佳浩(日立ソリューションズ) 10位 45分47秒6 P=2(0+0+1+1)
佐藤 圭一(エイベックス・エンタテインメント) 15位 48分42秒7 P=3(1+0+2+0)
[優勝:マーク・アレンズ(カナダ) 41分11秒0 P=0]
■女子
▼立位の部
出来島 桃子(新発田市役所) 2位 46分02秒8 P=2(2+0+0+0)
太田 渉子(日立ソリューションズ) 3位 46分58秒9 P=2(1+0+1+0)
[優勝:マイヤ・ヤルヴェラ(フィンランド) 43分40秒4 P=0]
■談話
▼出来島 桃子
WAXスタッフがいないというチーム事情が苦しい中、チームメイトの協力を得て、持てる力を発揮できるように最善を尽くそうと思ってレースに臨んだ。
走りは30秒前にスタートしたウクライナ・ユリアが見える位置にいたのでとにかく見える範囲でついていこうとしたが、途中、離されてしまった。ただ、板が非常に滑っており、途中から太田選手が見えてきたので、再度、頑張り、太田選手に喰らいついていった。
射撃はゼロイングを取った射座ではいつも通りの射撃が出来たが、違う射座では、いつもの力を発揮できなかったのは、今後の課題と感じた。
残り2戦、自分の力を出し切れるよう、引き続き頑張っていきたい。
▼荒井 秀樹 監督
バイアスロンロングレースが行われ、出来島桃子が今シーズン2度目となる表彰台に上がった。太田渉子に1分近く走力で勝ち、射撃もペナルティー2と射撃も安定している。ソチに向けて、重点種目であるバイアスロンで何としても金メダルを狙いたい。そのためには、スケーティング走法のレベルアップと命中率の更なるアップに取り組みたい。
出来島桃子は市役所に勤め、企業に所属していない選手だが、苦労しながらここまできたのは本人の努力によるもので、他の選手は見習ってもらいたい。残りバイアスロン2レースで、1勝目を目指したい。