IPC障害者ノルディックスキー ワールドカップ最終戦 最終日の結果
女子立位の出来島桃子が優勝!W杯バイアスロン年間総合ランキングは3位!
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国際パラリンピック委員会(IPC)主催のワールドカップ(W杯)最終戦が3月22日にフィンランド・ボッカティで開幕し、大会最終日の男女バイアスロン・パシュートが行われました。
日本からは5選手が出場し、出来島桃子選手(新発田市役所)が優勝を果たしました。また、男子座位の久保恒造選手(日立ソリューションズ)は2位入賞を果たしました。出来島選手はIPCワールドカップ初優勝となります。
なお、本日のレースを持ちまして、今季のW杯全日程が終了し、久保恒造選手がW杯バイアスロン年間総合ランキング2位を、出来島桃子選手が同ランキング3位を獲得しました。
日本選手の成績と各種目優勝者は以下の通りとなります。
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IPCノルディックスキーワールドカップ最終戦:フィンランド大会最終日
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■開催日/4月1日(日)
■スタート時間/午前10時00分
■時差/日本より-6時間
■開催地/フィンランド・ボッカティ
■天候/晴れ
■気温/-5℃
■雪温/-5℃
■開催種目/男女バイアスロン・パシュート(男子12.5km、女子10km)
●競技方式
・前日のバイアスロン・ショートレースの結果(タイム)と障害の程度差を
計算した合計タイムでスタートし、順位を競う
●記録内のPはペナルティー(射撃で外した数) ()は内訳
例)P=1(0+1+0+0)
=ペナルティー1(1回目+2回目+3回目+4回目)
■男子
▼座位の部
久保 恒造(日立ソリューションズ) 2位 46分19秒2 P=1(0+0+0+1)
[優勝:ドミトリ・ロバン(ベラルーシ) 45分20秒4 P=1(0+0+0+1)]
▼立位の部
新田 佳浩(日立ソリューションズ) 8位 43分04秒9 P=1(1+0+0+0)
佐藤 圭一(エイベックス・エンタテインメント) 9位 43分08秒7 P=0
[優勝:ニルス エリック・ウルセット(ノルウェー) 39分26秒5 P=4(1+1+1+1)]
■女子
▼立位の部
出来島 桃子(新発田市役所) 優勝 39分29秒6 P=1(0+0+1+0)
太田 渉子(日立ソリューションズ) 3位 41分25秒8 P=1(0+0+1+0)
■談話
▼出来島 桃子
今シーズン最終戦では、15秒後スタートのフィンランド・マイヤ選手に抜かれても、出来るだけついていくことを目標にし、射撃はいつも通りを心掛けてレースに臨んだ。
今まで走りで離されたら、そのままついていくことが出来なかったが、今日は抜かれてもしっかりとついていくことができ、我慢強い滑りができた。ただ、カーブや下りで離されてしまったのは今後の技術面の課題だと感じた。
シーズンを終え、年間総合3位に入れたのは素直に嬉しい。今後も限られた時間の中で、出来るだけの練習をして大会に臨めるようにしたい。
▼荒井 秀樹 監督
ワールドカップ初優勝を飾った出来島桃子の勝利の喜びを、チーム全員で分かち合いたいと思う。仕事をフルタイムで働きながら週末だけの練習を行い、練習や遠征はほとんど自費で活動している『市民ランナー』出来島桃子の頑張りは、他の選手達も見習ってほしいと思う。
バイアスロンでは確実に力を付けているので、よりトレーニングに励めば、ソチパラリンピックのメダル候補の一人となるだろう。
今日、2位入賞を果たした久保恒造はシットスキーの改良と走力の強化で、走りだけでもLW12の選手に負けない走力をつけたいと思う。
3位に入った太田渉子は、出来島桃子に1分近く、走力で離されているので、夏場にしっかりと追い込んだトレーニングをしていきたい。
男子立位の新田佳浩、佐藤圭一はそれぞれ8位、9位と入ったが、スケーティング走法の強化が課題だ。
いよいよ2014年ソチパラリンピックが2年後に迫り、各国共に強化が進んでいるので、日本チームも負けないようにチーム一丸となってトレーニングに励んでいきたい。日本の皆様の応援をありがとうございました。