名刺が挟まっていて新美さんだった。
年末も年始も出社していなかったので、デスクの下に置かれたのだろう。
日立ソリューションズスキー部の部長だった新美雅文専務が昨年の１２月末で退任し、日立ソリューションズ西日本の代表取締社長へ就任された。
それにともない、スキー部の部長として選手やスタッフをバックアップしていただいていたが、１月から新しく石川浩人事総務本部長がスキー部の部長として職務を担っていただくことになった。
今回退任した新美さんには、２００６年から公私にわたり叱咤激励とご指導をいただいた。
特に、選手の加入については、新田佳浩、久保恒造を戦力アップすることができた。
またジュニアの発掘も積極的に助言をもらい、太田渉子の本採用、阿部友里香のスカウトなど、現在の日立ソリューションズスキー部の選手は、新美さんが採用、育てられた選手と言っても過言ではない。
できるなら、「ソチパラリンピックで、新美さんに恩返しをしたい」と語る選手たちの気持ちは良くわかる。
新美さんは、よく「日本チームで、あまり日立ソリューションズばかり目立たないように、他の選手たちや多くの企業や皆さんに支えられているチーム作りをしなさい」とアドバイスいただいた。
それが、実にいいバランスで、チームや多くの選手たちが育ってくれた。
特に、出来島桃子（新発田市役所）の初優勝の時は、大変喜んでくれた。
もちろん、太田に「もっと頑張れ」と励ましてくれた。
そんな新美さんに、太田もみんな今季、頑張って成績を出したいと願っている。
名刺に「荒井監督へ 選手頼みます ソチでの活躍祈念」とあった。
新美さんらしい言葉だった。
このカードを大切にして本番に臨みたいと思う。
新美さんからの言葉
