下りの急カーブで大きくコースアウトしてしまい5位に終わった。
しかし、決勝レース前半の展開や準決勝の走りをみても、十二分に互角に戦えるところまできたことは事実で、自信にもつながっているし、コーチ陣も戦える手ごたえを感じた。
問題は、太田の決勝前にビブがないハプニングがあったことだ。太田は準決勝1位でゴール後に、「ビブをどうするか」役員に聞いたところ「回収する」とのことで返してしまった。
予選とファイナルのビブは代えるが、準決勝以降はビブを代えない。
役員は思い違いしたのか、よく知らないのか、いずれにしても驚いてしまう。
ビブを返したのは、結局太田だけで、自分だけビブがないことに気付いたのはスタート前だったそうだ。
役員が間違いだったことに気付き、スタートのギリギリになってビブが届けられた。とても動揺があったにちがいない。
僕が予備ポールを担当してコースに入っていたために、このような事態になっていたことを知らなかった。
ここに大きな我々のミスがあった。
チームの責任者がスタート・ゴールにいないと、このようなトラブルに巻き込まれた時や不利益に対して抗議できないし、選手やスタッフに指示できない。
それができなかったのは、とても残念な結果だった。
夜のコーチミーティングで、もう一度スタッフの役割分担や連絡やレース展開で予想される事態を事前に話した。
タイムチェックも、iPadでのレーススピリッターとパソコンのタイムランチャーの使い分けや仕方も説明した。
若いスタッフが多いだけに、緻密な連携が大切だし、様々なことを勉強することがとても重要だ。
前日までに、特に難しい下りなどは、自信がつくまで、繰り返し繰り返し、何回でも反復して練習することが大切なことも教えられた。
とても大きな授業料だった。
決勝戦、前半トップの太田渉子
積極的なレース展開できたが痛恨のコースアウト
必死にコースに戻り追い上げる、最後まで諦めないで走る太田渉子
準決勝2組の阿部友里香は決勝進出できる3位を走るが最後の上りで逆転を許し5位
惜しくも準決勝進出ならなかった佐藤圭一
下りが難しい大腿義足で攻める瀧上賢治
レースが終わった午後、ジムで黙々と練習する江野麻由子