昨シーズンまでは、シットスキーレースは一桁の順位が目標だったが、
ついに、走力だけでも、世界のトップ3に入ってきた。
昨年のアメリカ大会では、優勝者のローマン(ロシア)と久保の1km平均タイムの差は、13秒あった。
今回のレースでは、1km平均4秒差まで詰めている。
また、長くお互いに競っているエンゾ―(イタリア)には、15kmレースで僅差の10秒。
カナダのクリス、ロシアのイレクらが下位に後退している中で、トップ陣営に食い込んできた。
今までは、バイアスロンの射撃で頑張り、差がつけられてきた走力をカバーしてきた。
しかし、走力でもトップを脅かす勢いなので、この好調をキープしたい。
この好調は、夏のトレーニングにある。
車いすマラソンで、しっかりと持久力をつけてきたことが大きい。
マラソンだかけでなく、今季の夏は、トラックで中距離のスピードレースにも臨ませ、今課題であるスピード力をつけることが重要だ。
本人も「まだ8割の出来」と考えているし、僕から見ても、スピード力をつけて、もっと強化できると思う。
ドイツの監督と選手の通過を待つ
ロングレース スタートの久保恒造
TVのインタビューを受ける久保恒造