ソチパラリンピックの開会式、旗手の太田渉子選手を先頭に入場行進をしました。
今までは、アルファベット順で、真ん中位の早い入場だったので、これから入場してくる各国選手団の入場行進を楽しめたのですが、ロシア語のヤポニヤだと一番最後で、ロシアの前。式典もすぐ終わったという感じです。
入場入り口でスタッフから国旗を渡される
凛々しい太田渉子
ネオンのサインが綺麗です
選手たちは、行進が終わり大会運営側の山へ帰る選手のためのバスで選手村に帰りました。
コーチたちは最後までいて、12時を回ってしまいましたが、勝呂さんは、スケジュール表作成やおにぎりの準備、大平コーチは、日本にいる長田コーチへコース状況や攻略法、選手の状況をメールで報告。
午前3時頃まで作業がかかりました。
いよいよレース開始。準備は整いました。
長田コーチに現地情報をメールしている大平ヘッドコーチ、午前3時になっています
午前3時、ご飯の準備をしている勝呂さん
ワックスチームの莅戸コーチから、明日からのレース前に次のような報告を受けました。
①雪の状況
時期的に、水分が多く含んだザラメ状になっている。気温朝方は+を超える程度、日中は10℃~15℃まで上がる。日光がでて場所によっては20℃前後の日もある。
雪温は+5~-5℃くらいの範囲。林の方へ行くとやや硬い感じはあるが、選手たちが滑走するので、パサつきが一気に出る。
②ワックス状況
3月1日に到着後、2日はテスト準備、3日から本格的にワックステスト、情報収集開始、テストスキーは20台あり、最初はグライダーワックスで、20台を全てを使い、考えられる最大限の可能性をテストした。その後、データを元にしぼっていき、12台程度→6台程度と上位にきたもの中心にテストした。
残った板でパウダー、リキッド、ストラクチャーテストをしている。
使うワックスは水分が多い雪なので、温度帯としては+10℃前後~-10℃くらいまでカバーできるものを全体的に使っている。(イエロー系、メーカーによっても違うが)レースまでの準備期間、ワックスマンで連携しながら、スキーテストに行く人、キャビンで作業する人などと、分担しながら最大限できることをしてきた。
6日現在でグライダーワックス、パウダーワックス、ストラクチャー、リキッド(液体)とほぼ絞ることができた。
パウダーワックス、リキッドワックス、ストラクチャーについては、レース当日の朝に再確認し、選手たちの板に最終的に入れる。
レースのスタート時間や台数によっては、全て当日の朝に仕上げる。
③ストラクチャー
ストラクチャーについては、ストレート系や山型などスノーコンディションに合うと思われる目を考えて入れる。
2㎜~0.75㎜くらいのものが中心です。グライダーワックスなども重要だが、いかに雪と板の摩擦を減らし、雪に含まれる水分などを板に対して抜く(水分の通りや抜けを良くするように)ことも勝利へのカギとなる。
これがないとワックスはもちろんのこと、板と雪が張りつく感じになり、滑走性がかなり違ってくる。
テストデータを入力していく
この上信越地方に多い春先の雪、ワックスチームの4人のチーム力と信頼関係を築いている選手たちの走り、一番重要だと思う。
明日から頑張ろう!!