新田佳浩選手(日立ソリューションズ)とイルカ選手(フィンランド)が同タイムで1位を争う展開になり、7秒差でキリル選手(ロシア)が追う展開。
タイムランチャーを操作する勝呂陽一スタッフから、通過順位とタイム差がトランシーバーを通じて入ってくる。
今日のイルカ選手は、身体も動いていて、いつも後半追い上げてくるタイプの選手。
新田選手は、前半逃げ切り、後半粘るタイプで、このレース、苦しい展開が予想された。
10㎞地点で、12秒差。13kmで24秒と離された。
コースの一番奥、急な登り坂にいた僕は、新田選手に「新田、2番手でいくぞ。キリルとの勝負だからな。いいか切り替えろ!」とターゲットを変更した。
3位のキリル選手と12秒差だった。
急坂を登る新田佳浩選手
レースごとに順位が入れ替わる世界の3強
取材などの多忙なスケジュールでトレーニング不足であったことは事実だ。
しかし、20代前半のオレグ選手(ロシア)、グレゴリー選手(ウクライナ)、マーク選手(カナダ)らは、新田選手には追いつけず苦しんでいる。
ラスト2kmで30秒差、キリルを大きく引き離しゴールした。
同じクラスの佐藤圭一選手(エイベックス・エンタテイメント)や鹿沼由理恵選手(DHLジャパン)もタフなコースを果敢に攻めた。
立位女子の太田渉子(日立ソリューションズ)も前半3位のポジションで頑張ったが、後半、アレキサンドラ選手(ウクライナ)に競り負けした。4位と健闘した。
太田選手にとっては、最終日のスプリントが面白いだろう。
健闘をみせた佐藤圭一選手
莅戸剛人ガイドの声を頼りに登る鹿沼由理恵選手
3km地点の太田渉子選手
このソルフティオ、新田選手にとっては、初めてワールドカップに参加した思い出の街で、14年前の高校生新田佳浩がそこにいるようだった。
会場まで距離があり、急きょレンタカーを借りる。運転は勝呂陽一スタッフ
COOP様からの日本食提供でパワーをつける