大会二日目はロングレース。
男子4kmコース、女子3kmコースで5周行われた。
気温もマイナス10℃近くで寒く、北米特有の足が冷たくなる感覚が強い。
長濱コーチからは、アップをスタートギリギリまで行い、
「スタート台にたっても、汗が出るような状態でスタートできるよう調整してください」と指示があった。
レースは佐藤圭一、岩本啓吾、出来島桃子が果敢に挑み、今ある力を出し切った。
「ゴールまで自分のイメージどおりのフォームで、しっかり走れたか」が問われた。
「下りの姿勢やベストラインは」、「変化するコースのつなぎの技術は」、課題は沢山あるが奮闘してくれた。
優勝したルーシャンを追いかける佐藤圭一
初エントリーの20km、ゴールして起き上がれない岩本啓吾
出来島桃子、苦手な下りも果敢に攻めた
タイムチェックも小林卓司先生が担当し、各コーチに伝えられた。
コース一番奥に沼田貴美コーチが給水もかね担当してくれた。
朝から午後までお昼抜きで山奥にいると本当に底冷えする。
それに早朝からおにぎりの準備もしてくれている、本当に感謝だ!
3選手ともゴールして倒れ込み、起き上がれないぐらい疲労困ぱい。
「ごくろうさん」と声をかけると、選手たちは「・・・応援ありがとうございます・・・」と声が返ってくる。
この瞬間が、何とも言えない感動がある。
選手たちの成長を、とても感じる瞬間だ。
過密な競技日程の中で、ロングレースを回避する選手が増えているのも最近の特徴で、
今日、夜に行われた選手会でもIPC役員に「こんな過密な日程を組むな、走っているのは選手だぞ」と強い不満の声も聞かれたという。
特に女子選手の体調管理を考えた競技日程も今後IPCは考慮してほしい。
各国の監督も、現在の運営に強い不満があるのも事実で、2年毎に開催される29日のスポーツフォーラム(総会)では議論がされるだろう。
世界大会に、常連国のイタリア、ベラルーシ、スロバキア、カザフスタン、韓国、スペイン、アルゼンチンなどが不参加になっている、とても残念だ。
パラのクロスカントリースキーやバイアスロンの発展に、世界で協力し合っていかないとダメな時代だと感じている。
前日のミーティング、ワックスの情報を聞く選手たち
ワックスチームは弁当を持参、ほとんどご飯だけだけど日本のお米が一番おいしい、COOPさん、ありがとうございます