IPCワールドカップ・バイアスロン競技では、シットスキーの部では、日本人初の優勝だ。
この日の久保恒造選手は、冷静に射撃を行った。
射撃タイム25秒と安定した射撃で、予選2回、決勝2回とも満射(20発中20発命中)というパーフェクトな射撃で、会場から歓声があがった。
「久保、満射」のコーチの無線に、応援に駆け付けた選手やコーチたち総出で応援した。
ここまでバイアスロンの射撃技術が向上した大きな理由は、網走市での射撃トレーニング出来たことが大きい。海外に行かないと出来なかったバイアスロン。
「国内でできるなんて、夢のようだ。」と話す久保恒造選手。
バイアスロンの豊富なトレーニングが可能になった。
網走市の皆さんに本当に感謝だ。
予選は、900mのスプリントコースを3周、2回の射撃(5発)、ペナルティ1回20秒というレースで、走りだけでも3番に入る快走をみせ、イレク選手に11秒差、ラーセン選手に3秒負けただけだ、射撃ペナルティタイムゼロで1位通過した。
決勝は、予選順位でスタートし、久保選手は逃げるレース展開。
もちろん1番でゴールすれば優勝だ。
決勝の射撃ペナルティーは1回外すと80mの周回コースを回らないといけない。1周20秒以上かかってしまう。
ここでも久保選手は、落ち着いて満射!!
100%の射撃を行った。
阿部由香里コーチの苦労が報われた一瞬だった。
トップで、ゴールに向かう久保選手の背中を見つめ、万感の思いだ。
シットバイアで日本人初の優勝
レース前に照準を合わせる
ラストスパートする久保選手
初優勝を祝う
大平ヘッドコーチと若井ワックスコーチと新田選手に囲まれて